2011年8月17日水曜日

「いのちをかけて」介入しないという選択

最近吉村正医師のいのちのために、いのちをかけよ を読みました。
 
吉村先生はどの宗教団体から影響を受けず、2万例以上のお産を通して、神のみがなしえる自然の営みを悟っていらっしゃいます。
彼は「今の産科の医者は妊娠中は何もせんで、分娩のときにいらんことばっかりする。」と仰っています。本当にそうだなと思います。
先生は反対に妊娠中の指導を徹底して、分娩中は「何もしない」ことをいのちがけでしているそうです。
私は彼がこの「いのちがけ」で何もしないでじっと分娩の経過を観察していることが良くわかる気がします。

分娩中何かしたくなるのをじっとこらえて真剣に観察しながら、介入が必要か必要でないか判断しながら神様が定めた時をじっと待つんです。

これは娘が病気になった時薬を使わないで治療しようと決めてからの経験なのですが、
看病する時に薬を使わない、病院につれていかないことを「命がけ」でしています。
これはした人でないときっとわからないだろうなと思うことです。

薬を使わないと決めて初めて娘が熱を出した時のことをお話します。
解熱剤を与えて熱が下がって娘が楽になっている姿を見れたらどんなに簡単かと何度も思いながらそれを必死でこらえながら看病しました。

体中が熱くてそれを逃がすように足の先からお腹、背中をマッサージしました。
少し目を覚ました時に水をあげると嫌々ながら少し飲みましたので、「水が飲めるのならまだ大丈夫。」そう判断してマッサージ続けながら祈りました。

ずっとマッサージをしていると疲れてくるので主人と2時間毎に交代しました。

6-8時間経った頃でしょうか。娘が突然起き上がって何か飲むと言いました。

まだ少し熱は残っていましたが、目がしっかりして飲み物をゴクゴク飲んだ時、
「あーこれで大丈夫!そしてこの方法で良かったんだ!」とはっきりわかった瞬間でした。

今までは風邪をひくと3-7日は風邪と戦っていましたが、この時は6時間です!
以降娘が熱を出す時は2日以上かかったことがありません。

解熱剤を使うとインフルエンザの治りが遅くなるという調査がありますが(下記文献参照)
それを身をもって体験しています。

そして治りが遅くなるだけでなく、解熱剤を使うと喘息、鼻炎、アトピーになるリスクが高くなるという調査自閉症
のリスクが高くなるという調査もでています。

それを無視して今の医者は解熱剤を処方します。
いや。知らない医者も沢山いると思いますが
知っていたとしても親や看護師さんのプレッシャーに負けて処方するのでしょうか。

熱が感染に対して有用なものということは良く知られていることです。

熱を下げることが第一になってしまって本当に残念です。

アメリカで研修していた時に徹底的に教え込まれたのが、病棟の患者さんが熱をだして看護師さんから「どうしましょうか?」の電話がきた時にまず第一にすることは解熱剤を処方することではなく、どうして熱をだしているのか調べることでした。風邪をひいているのか、中耳炎になっていないか、肺炎なのか膀胱炎なのか、はたまた敗血症になってしまっていないか。

その訓練が身についた私にとって、日本に戻ってきた時にカルチャーショックと言っていいものか知りませんが、入院中の患者さんが熱を出しましたの知らせに、患者さんを診察にもこないでただ解熱剤のオーダーを出されているのをみて、「あなたは数値を治療しているんですか、患者さんを治療しているんですか?」と聞きたくなりました。

熱が下がったらまず一安心。原因そのものは勝手に治ってくれるのを待ちましょうということでしょうか。身体が治そうと努力しているのを押さえ込んで、残っている数パーセントの力で頑張って治すことがあなたの指命ですということでしょう。結構考えたら怖いです!


解熱剤に限らず、医療はあまり人の為になっていないことが多々あります。


今患者さんにいいと思っている治療はあと数年も経つと実は「とても悪い副作用がでたので廃止します」となるものが沢山あります。


ほんの数十年前まで結核の治療に水銀を与えていたり、
癌の為のコバルト療法で子供たちを次々と亡くしたりしていたんです。

ほんの数年前まで乳がんの治療には全乳房切除術が主でした。それから胸筋やリンパ節全部とらなくてもいいのでは。。。となり、今ではしこりだけ取る乳腺腫瘤摘出でいいということになっています。(私の意見では手術なしで治療するのが一番ですが。。。)全乳房切除をなさった患者さんがどんなに切ない思いをなさっていることでしょう。

私が研修医一年生だった時、ホルモン治療は女性にはいいことばかりだから(特に心臓病の予防にいいから)できるだけ更年期に入った人にはホルモン治療を勧めるように指導されていました。その次の年に大々的な調査が発表されて、ホルモン療法は心臓病の予防になるどころか、ホルモンをとっている人はとっていない人に比べて心臓発作が多くなった、しかも乳がん罹患率もあがったということで、こんどは今まで一生懸命勧めていたものを、今度は悪いものなのでできるだけ早目にやめるようにと患者さんに伝えはじめました。

たった一つの調査がでるだけで今までの医療が覆される。そんな世界です。
そういう医療に自分の命をまかせられますか?

今の癌手術も放射線治療も化学療法もあまりにも原始的で野蛮な治療に思えてなりません。そのうちやはりこの方法は間違っていましたという日が早くくることを願っています。


Antipyretics prolong illness in patients with Influenza A.... The duration of illness was significantly prolonged from 5 days (without) to 8 1/2 days (with). Pharmacotherapy 2000, 20: 417-422


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